マウス胎児線維芽細胞 (MEF) の初代培養
Materials
- 妊娠13日目の ICR マウス
- PBS(-), 4°C
- DMEM/10% FBS/PS, 4°C
- Amphotericin B [Fungizone] (×100, 250 ug/ml) (Wako, 019-23891), -20°C
- 解剖用具
- 10 cm ペトリディッシュ
- 10 ml シリンジ (テルモ, SS-10EZP)
- 18 G 注射針 (テルモ, NN-1838R)
- 10 cm dish (non-coat)
Protocol
Day 0
- ペトリディッシュ4枚と 50 ml チューブに 20 ml の PBS(-) を入れる。
- マウスを頚椎脱臼で安楽死させる。
- 開腹して子宮を摘出し、ペトリディッシュ (1) に移す。
- 子宮を切開し、羊膜に包まれた胎児を露出させる。
- 羊膜と胎盤を除去した胎児を、ペトリディッシュ (2) に移す。
- 上記の作業を繰り返し、全ての胎児を摘出する。
- 1匹の胎児をペトリディッシュ (3) に移す。
- 実体顕微鏡下で、頭を切断し、内臓 (赤い部分) を除去する。
PBS(-) が汚れてきたら、ペトリディッシュ (4) と交換する。
- 胎児の組織塊を 50 ml チューブに移す。
- 上記の作業を繰り返し、全ての胎児を処理する。
- 以下の作業は安全キャビネット内で行う。
- アスピレーターで 50 ml チューブの PBS(-) を除去する。
PBS(-) は、組織塊が浸かっている程度には残す。
- 10 cm dish に 10 ml の DMEM/10% FBS/PS と 100 ul の amphotericin B (終濃度 2.5 ug/ml) を入れる。
- 18 G の針を装着した 10 ml シリンジで、1匹分の組織塊を吸着し、10 cm dish に移す。
PBS(-) は可能な限り 10 cm dish に移さない。
- シリンジで、ゆっくりと培養液ごと組織塊を吸い、出す, 3回。
組織塊を砕き過ぎないようにする。
- 上記の操作を胎児の数だけ行う (胎児の数だけ 10 cm dish を作る)。
- CO2 インキュベーション, 37°C, O/N。
Day 1 以降
- 3日ごとに、3倍の枚数の dish に継代する。日数や枚数は細胞の様子を見て調整する。
- ES/iPS 細胞のフィーダーとして使う場合は、MEF を MMC 処理する。