Materials
- DMEM/10% FBS/PS, 4°C
- 細胞の培養に適切な培地, 4°C
- PBS(-), 4°C
- トリプシン (0.25% trypsin/1 mM EDTA) (Wako, 209-16941), 4°C
Protocol: 10 cm dish 1枚から5枚に継代する場合
- 顕微鏡で細胞の状態を確認する。
- アスピレーターで dish の培地を除去する。
- 5 ml の PBS(-) を加える。Dish を軽く揺らして wash する。
トリプシンは Ca2+/Mg2+ によって失活するので、培地の FBS に含まれる Ca2+/Mg2+ を PBS(-) で洗い流す。 - アスピレーターで dish から PBS(-) を除去する。
- 1 ml のトリプシンを加える。
- Dish を傾けてトリプシンを均一に (特に dish 中央に) 行き渡らせる。
- インキュベーション, 37°C, 3 min。
- Dish を軽く叩いて細胞を dish から剥がす。
細胞が1~数個に解離されて浮遊しているかを顕微鏡で確認する。
トリプシンの効果が不十分な場合は、インキュベーション時間を延長する。 - 5 ml の DMEM/10% FBS/PS を加える。
培地の FBS に含まれる Ca2+/Mg2+ によってトリプシンが失活する。 - 培地で dish を洗いながらピペッティングし、細胞を懸濁する。
- 細胞懸濁液を 15 ml チューブに移す。
- 必要に応じて細胞数を計測する。
- 遠心, 1500 rpm, RT, 3 min。
遠心中に、新しい dish 5枚に、9 ml ずつ培地を加えておく。 - 沈殿している細胞を吸わないように、アスピレーターで上清を除去する。
- 5 ml (継代する枚数 × 1 ml) の培地で細胞を懸濁する。
- 新しい dish に 1 ml ずつ細胞懸濁液を加える。
- インキュベーターに dish を置き、細胞が均一になるように揺らす。
- インキュベーション, 37°C, O/N。
継代した dish は細胞が接着するまで動かさない。次に観察するのは翌朝以降。