Introduction
エチジウムブロマイド (ethidium bromide; EtBr) は DNA に結合する有機化合物である。DNA に結合した EtBr に紫外線を照射すると、590 nm の赤橙色の蛍光を発する。この蛍光を検出・撮影することで、DNA を可視化・定量することができる。
Protocol
- LAS 500 の画面左に USB メモリを挿す。本体右側面の電源をオンにする。
- 画面左下に「Not ready」と表示される。数分後に「Ready」となれば撮影可能。
- 本体前面の扉を開け、オレンジ色のフィルターを挿入する。
- 黒いプラスチックトレイの中央に、アガロースゲルを密着させて置く。
- トレイを本体に設置して扉を閉める。
- 画面上段の「Auto」をオンにする。
- 「Fluorescence」の「Automatic filter detection disabled」をオフにする。
- 「Fluorescence」の「Start exposure」を押す。
- 撮影が始まり、数十秒で写真が表示される。
- 写真を確認し、「Save」を押す。
- 画面右上のファイル保存場所を「USB」にして「Save」を押す。
- ファイルが保存されると自動的に最初の画面に戻る。
- フィルター、トレイを片づけ、電源をオフにする。
- アガロースゲルは可燃ゴミとして処分する。
撮影した写真は USB メモリの「LAS 500 images」フォルダに保存される。
ファイル名は「日付_時間_Fl.tif」(例:20200624_113019_Fl.tif)。
Examples
Fig 1 (Nihashi 2019)
References
Nihashi Y, Ono T, Kagami H, Takaya T*. Toll-like receptor ligand-dependent inflammatory responses in chick skeletal muscle myoblasts. Dev Comp Immunol. 2019; 91: 115-122.