Materials
- 同性のマウス2匹 (兄弟姉妹が望ましい) (4週齢以降のできるだけ若い個体が良い)
- PBS(-), 4°C
- DMEM/10% FBS/PS, 4°C
- Collagenase II 溶液 (2 mg/ml collagenase II [SIGMA, C6885] in DMEM/10% FBS/PS), -20°C
- mMB-GM (Ham's F-10/20% FBS/bFGF/PS), 4°C
- Amphotericin B [Fungizone] (×100, 250 ug/ml) (Wako, 019-23891), -20°C
- 解剖用具
- 10 cm ペトリディッシュ
- 6 cm ガラスディッシュ (オートクレーブ滅菌)
- 10 ml シリンジ (テルモ, SS-10ESZP)
- 18 G 注射針 (テルモ, NN-1838R)
- 100 um セルストレーナー (アズワン, VCS-100)
- 10 cm dish (non-coat)
- 10 cm コラーゲンディッシュ
Protocol
Day 1
- 10 cm ペトリディッシュに 20 ml の PBS(-) を入れる。
- 6 cm ガラスディッシュに 10 ml の collagenase II 溶液を入れる。
- マウスを頚椎脱臼で安楽死させる。
- マウスに消毒用 EtOH を噴霧する。
摘出する骨格筋組織に毛が張り付かないよう、全身を充分に湿らせる。 - 腹の皮膚にハサミで切り込みを入れ、ピンセットで皮膚を剥ぎ、全身の筋肉を露出させる。
- 骨格筋 (下腿筋・大腿筋・腹筋・上腕筋) を摘出して PBS(-) に浸す。
- 骨格筋を PBS(-) で軽く洗う。
- 骨格筋に付着している脂肪・腱・血管を取り除く。
- 骨格筋を collagenase II 溶液に入れる。
- 以下の作業は安全キャビネット内で行う。
- 骨格筋を先端カーブのハサミでミンスする。 ミンスの度合いが筋芽細胞の採取効率を決める。充分にミンスする。
- CO2 インキュベーション, 37°C, 1 hr。
- 18 G の針を装着した 10 ml シリンジで骨格筋を懸濁する。
注射針を通らない大きな肉片はハサミでミンスする。 - CO2 インキュベーション, 37°C, 15 min。
- 18 G の針を装着した 10 ml シリンジで骨格筋を懸濁する。
- 50 ml チューブに 25 ml の DMEM/10% FBS/PS を入れる。
- 骨格筋の懸濁液を上記の DMEM/10% FBS/PS に加える。
- 別の 50 ml チューブにセルストレーナーを装着する。
- 骨格筋の懸濁液をセルストレーナーで濾過する。
- 遠心, 1500 rpm, RT, 3 min。
- アスピレーターで上清を除去する。
- 沈殿した細胞を 21 ml の mMB-GM で懸濁する。
- 210 ul (1/100 量, 終濃度 2.5 ug/ml) の amphotericin B を加える。
- 10 cm dish (non-coat) 3枚 (7 ml/dish) に播種する。
- CO2 インキュベーション, 37°C, O/N。
Day 2
- 前日播種した 10 cm dish (non-coat) 3枚の上清をまとめて 50 ml チューブに回収する。
10 cm dish (non-coat) には線維芽細胞が接着している。上清は筋芽細胞、血球、死細胞を含む。 - 遠心, 1500 rpm, RT, 3 min。
- アスピレーターで上清を除去する。
- 沈殿した細胞を 8 ml の mMB-GM で懸濁する。
- 80 ul の amphotericin B を加える。
- 10 cm コラーゲンディッシュ1枚に播種する。
- CO2 インキュベーション, 37°C, O/N。
References
Shinji S, Umezawa K, Nihashi Y, Nakamura S, Shimosato T, Takaya T*. Identification of the myogenetic oligodeoxynucleotides (myoDNs) that promote differentiation of skeletal muscle myoblasts by targeting nucleolin. Front Cell Dev Biol. 2021; 8: 616706.
Takaya T*, Nihashi Y, Kojima S, Ono T, Kagami H. Autonomous xenogenic cell fusion of murine and chick skeletal muscle myoblasts. Anim Sci J. 2017; 88: 1880-1885.