TRAP 染色

Introduction

酒石酸耐性酸性フォスファターゼ (tartrate-resistant acid phosphatase; TRAP) は、分化した破骨細胞で高発現しており、その酵素活性は分化マーカーとして利用される。

Materials

Protocol: 24-well plate

酒石酸溶液と基質液 A を RT に戻しておく。冷たいままだと充分な酵素反応が生じない。

特に指定のない限り、500 ul/well で操作する。

  1. PBS(-) で wash, 2回。
  2. 2% PFA を加えて固定する。On ice, 10 min。
  3. PBS(-) で wash, 2回。
  4. 透過液を加え、-20°C, 1 min。
  5. PBS(-) で wash, 2回。
  6. TRAP 染色液 (250 ul/well) を調整する。
成分 容量
酒石酸溶液 25 ul/well
基質液 A 225 ul/well
基質液 B 2.5 ul/well
  1. 250 ul/well の TRAP 染色液を加え、37°C でインキュベーション。
  2. 小まめに染色具合を確認し、適切なタイミングで反応を終了する。10 min~。
  3. 1 ml/well の MQ を加え、染色反応を停止する。
  4. MQ で wash, 2回。
  5. 250 ul/well の核染色液を加える。
  6. インキュベーション, RT, 5-10 min。
  7. 1 ml/well の MQ を加える。
  8. MQ で wash, 2回。
  9. 250 ul/well の MQ に細胞が浸かっている状態で、顕微鏡 (Color, Bright field) で観察・撮影する。

Examples

TRAP staining of RAW264.7 cells
Fig 1. RAW264.7 細胞の TRAP 染色 / TRAP staining of RAW264.7 cells