RNA の抽出: Trizol
注意事項
- RNA の実験前には必ず、手袋を着用し、実験台を RNase Quiet で拭く。
- 実験を教えるなど、話しながら RNA を操作する場合は、マスクを着用する。
Protocol: Trizol 1 ml に溶解したサンプルの場合
- 200 ul のクロロホルムを加える。
- チューブを手で激しくシェイクし、クロロホルムと Trizol を混合する。
- インキュベーション, RT, 3 min。
- 遠心, 12000 rpm, 4°C, 15 min。
透明の上清: RNA、白い中間層: ゲノム DNA とタンパク質、赤い下層: フェノールとクロロホルム
- 上清を新しいチューブに移す。
- 500 ul のイソプロパノールを加える。
- ボルテックスで混合する。
- インキュベーション, RT, 10 min。
- 遠心, 12000 rpm, 4°C, 10 min。
- RNA の沈殿を吸わないように、注意して上清を除去する。
- 1 ml の 75% EtOH を静かに加える。
- 遠心, 12000 rpm, 4°C, 5 min。
- RNA の沈殿を吸わないように、注意して上清を除去する。
まずブルーチップで 900 ul 程度の上清を除去し、次にイエローチップで残りを除去する。
- チューブのフタを開けて静置し、乾燥させる。
- 適量の MQ (6 cm dish で培養した細胞なら 20 ul) を加えて RNA を溶解する。
- 微量分光光度計で RNA の濃度を測定する。
- -80°C 保存。